くま社長に聞く「戸建ての家づくり」

今の賃貸家賃と同額のローンを組めれば、支払額は変わらないし大丈夫、と考えるのは早合点だ。

戸建ての持ち家、というのはつまり資産（財産）を持つことなんだ。土地も建物も資産なんだ。そして資産を持つとその資産には毎年「固定資産税」と言う税金がかかるんだよ。

そうなんだ。だからその分の支払いも考えておかなければならない。
他にも、家はどうしても年と共に老朽化してゆくから、その修繕の費用なんかも考えておかなきゃいけない。賃貸と違って自分のおカネで修繕しないといけないからね。

実はそうと決まったワケではないんだ。確かに固定資産税の分だけ支払いが増えるのは間違いない。だけど賃貸の時と比べて支払いが減る要素もあったりするんだ。

そうなんだ。例えばクルマを持っている場合は、賃貸だと家賃とは別に駐車場代がかかるけど、戸建てなら不要になる。家賃と共に共益費を支払っている場合はそれも不要になるね。

あとは賃貸だと2年ごとの契約更新があったりするけど、その更新手数料も要らなくなる。

うん。だから賃貸家賃とローンの額だけを比べるのではなく、賃貸と持ち家とではかかる費用が違うことを理解して、それらをちゃんと並べて比較する必要があるんだ。

ただ、一つ大事なことがある。賃貸は支払いが厳しくなったら、より安い部屋に住み替えることができるけど、ローンはそうはゆかない。支払いができなくなったら、せっかく買った家を手放さなければならなくなる。

そのとおり。そしてほとんどの場合、ローンの借金がそこそこ残ってしまうんだ。
だからローンの返済計画を立てるときは、最初は今の賃貸家賃よりすこし低い額から検討を始めて、その他の支払いのプラスマイナスも見た上で、無理のない計画を立てるべきなんだよ。